ブセファランドラ、クダガンは成長が遅く時間がかかり、コケが付いて失敗する人が多くいます。
しかし、ポイントを押さえて育てれば初心者でもきれいなクダガンを育てることができるので、クダガンを育てるのに大事なポイントを紹介します。
ブセファランドラの自生
まず最初にブセファランドラの自生している環境を知って、育成環境を近づけましょう。
自生している環境は、ブセファランドラの成長に最高の環境です。その環境に近い環境で育てるとブセファランドラは元気で調子の良い状態になれます。
まずは、自生している環境を知って、自生している環境に近い育成環境を意識して作りましょう。
ブセファランドラの自生環境
ブセファランドラ、クダガンはサトイモ科の植物でボルネオ島に自生しています。
川のかなり上流の、石や岩に活着して、川の水がかかる場所や川の水流がある場所で育っています。川の上流なので気温は低く湿度が高いところが良いようです。
光量は、木の陰などの日光が直接当たらず間接的に当たる場所くらいの光量が良いようです。
水中でクダガンをきれいに育てるポイント
ブセファランドラ、クダガンの自生環境を知ったら近い環境を作って育てましょう。
自生環境から分かった大事なポイントを紹介します。
栄養系のソイルを使わない
ソイルは栄養系と吸着系の2種類ありますが、栄養系は水草などを育てる栄養が含まれていたりしますが、失敗するとブセファランドラにコケが付いたりするので栄養系のソイルは使わないようにしましょう。
吸着系ソイルや大磯などを使うと良いでしょう。
照明は強くないものか照射時間を短く
ブセファランドラは、木の陰など好むので強い光量や、長い時間の光量は苦手のようです。
光量が弱めの照明で、光を当てる時間を6時間前後くらいから始めて調整しながら時間を決めましょう。
調整はブセファランドラの葉の色を見ながら、調整します。
葉が部分的に少し茶色くなったり、きれいに開かないときは光量が強い可能性があります。
水流があるところに設置
水中で育成する場合、ろ過器から出てくる水があたりやすい場所にブセファランドラを設置すると良いです。
水流が激しいのはNGですが、ブセファランドラの葉が揺れる程度は問題ありません。水流は無いところより水流はある場所の方が元気に育つようです。
30cm水槽ならエーハイム2213、60cm水槽ならエーハイム2215で、強めの水流で水を循環させましょう。
水換えは3日に1回
ブセファランドラは川の上流で育ってると言うことは、きれいな水で育っていることになります。
できれば3日に1回、水槽の1/3くらいの水換えをして新鮮な水をブセファランドラに与えましょう。
水道水は、ちゃんとカルキ(塩素)を抜いて水換えをしてください。
ミネラルを添加
川の上流の岩や石に活着しているので、岩や石のミネラルがブセファランドラの重要な栄養になるようです。
水換えだけでミネラルを添加しない環境では、成長が遅く葉の色が良くないようです。
ミネラルは、水換えをしたときに、30cm水槽で10cc くらい添加しましょう。
添加するミネラルは、エビなど生体を育成してる水槽に使うならミネリッチが良いでしょう。バイオカルチャーSMWは、添加した瞬間pHが変わって、エビはpHショックで暴れまわって負担をかけてしまいます。
クダガンの増やし方と株分け
株分けの方法
クダガンを増やすには、成長して大きくなったものを株分けと言って切り分けます。
株分けするには、枝分かれしたものか、成長して長くなったものをしますか、株分けできるには条件があります。それは、葉が3枚以上で根が1本以上のものです。
しかし、葉が小さくて、しっかりしてものや、根が細くて長くないものなど、条件に合致していても元気のない状態のものは株分けしない方がいいです。
そして、クダガンの株分けでは根は絶対に切ったりしないでください。根にダメージを受けると成長が遅くなるからです。
クダガンの育成で困ったとき
クダガンにコケが付いたとき
コケが付いたとき、木酢液は絶対に使わないでください!
木酢液を付けてコケが枯れたら、エビが枯れたコケを食べてくれますが、それよりも、ブセファランドラの成長が一時的に止まるか遅くなる可能性が高くなります。
コケ取りは、サイアミーズフライングフォックスなどに食べてもらうのが良いです。
クダガンの葉がきれいに開かないとき
クダガンは成長すると葉が開きますが、光量が強かったり、照射時間が長いと葉が丸まって開かなかったり、葉が焼けたりします。
明るい照明は、水槽の中がよく見えますが、ブセファランドラには厳しいようです。
照明の照射時間を短くしたり、光量の少ないものに変えられないときは、ブセファランドラを他の水草や石の影になるところに設置して光量が少ないところに移動させましょう。
30cm水槽ならコトブキSS3042、60cm水槽ならコトブキSS600を使うと良いでしょう。
照射時間はタイマーを使って管理しておくと毎日同じ時間だけ照射できるので、手がかからず便利です。