100均のダイソーから、2020年6月下旬に「メスティン」が販売されました。
しかし、どれくらい使えるものなのか?と思っていませんか。
実際にダイソーの「メスティン」を購入してから、炊飯するまで詳しくポイントを含めて紹介します。
本家のトランギアより小さいだけで何も問題ない
メスティンとは、「アルミ製飯ごう」のことで、本来、兵士が野戦などで食品を携行したり、食事の容器として使うためのものですが、スウェーデンのトランギア社がキャンプ用品として販売したものが定番になりました。
ダイソーは、トランギア社のメスティンと同じ材質で、サイズが少し小さい以外、性能は何も変わりません。
項目 | ダイソー | トランギア |
---|---|---|
材質 | アルミ製 | アルミ製 |
炊飯 | 最大1合 | 最大1.8合 |
価格 (税込) | 550円 | 1760円 |
炊飯能力は、トランギアのメスティンは最大1.8合で、ダイソーのメスティンは最大1合です。
価格は、トランギアのメスティン(TR-210)の定価は、税込1760円です。
ダイソーのメスティンは、税込550円なので、ダイソーのメスティンを2つ買っても、トランギアのメスティンより安いです。
ダイソーのメスティンは、すごくコストパフォーマンスがいいのが分かります。
ダイソー「メスティン」の特徴
ダイソーのメスティンの特徴を紹介します。
- 価格が税込550円で安い
- 容量は500ml
- バリ取り不要
- 本家のトランギアより、角が少し丸い
- サイズは、15cm×8cm×5cm(本家のトランギアより少し小さい)
- 炊飯は最大1合まで
- 説明書あり
初めてメスティンを使う前に、シーズニングは必須
メスティンは、アルミ製(正確には、アルマイト処理されたアルミ製)です。
アルマイト処理とは、電気を使ってアルミの表面に酸化被膜をコーティングしたもので、以下の理由で水洗いだけでなく、シーズニングすることを、おすすめします。
- 焦げ付き防止
- 金属臭を防ぐ
そして、シーズニングは、メスティンを初めて調理で使う前に一度だけすれば大丈夫です。
シーズニングの手順
シーズニングは、簡単で、家にあるもので出来るので、初めて使う前にやっておきましょう。
- メスティンを、よく洗う
- 米の砥ぎ汁を準備する(砥ぎ汁量は、鍋にメスティンが完全に浸かる量)
- 米の砥ぎ汁にメスティンを入れて沸騰させる。
- 米の砥ぎ汁が沸騰したら、そのまま20分くらい煮る
- 20分したら火を止めて、素手で取り出せるまで鍋の中に放置しておく
- 冷えて取り出したら、よく水洗いして乾燥させる
以上で、メスティンのシーズニングは完了です。
ダイソーのメスティンで炊飯してみる
ダイソーのメスティンは、最初に紹介した通りお米1合まで炊飯できます。
キャンプで炊飯する米は無洗米か、自宅で砥いで持って行く
お米をキャンプへ持っていくなら、キャンプ用品店やネットで無洗米を1合ごとに小分けしたパックを10個入りで販売してますし、自宅で食べてるお米を砥いで1合ごとに小分けして持って行ってもいいでしょう。
キャンプ場でお米を砥ぐと、調理器具が荷物になるので事前に家で準備して荷物を減らすようにしましょう。
メスティンで炊飯する手順
- メスティンに水を200cc入れて、お米を1合入れます。
- お米を30分間くらい、そのまま水に浸します。
- 30分浸したら、缶詰を少し開けてメスティンに乗せます。(吹きこぼれ防止用のおもり)
- 固形燃料(25gくらいのもの)を使って炊飯を始めます。
- 固形燃料が燃え尽きたら、メスティンをひっくり返して15分くらい蒸らします。
- 炊飯完了です。
こちらでは、炊飯の詳しい手順や大事なポイントを解説しています。
失敗しない自動炊飯をしたい人には、読んでください。
炊飯の水加減は燃料によって調整が必要
「ご飯の仕上がり = 水の量 × 燃焼時間」で決まるので、何度が炊飯して、ベストなご飯の仕上がりになる水加減を見つけましょう。
固形燃料の重さによって燃焼時間が変わるから、どれを買っても同じではありません。
固形燃料は同じものを使い続けて、水の量で御飯の硬さを調整します。
ご飯が硬いときや焦げるときは、水を少し増やします。逆に柔らかいときは、少し減らします。
水の量(200cc)は、一般的な1合炊きの水の量なので、最初は200ccで炊飯して、10cc単位で調整してベストな仕上がりの炊飯ができるようにトライしましょう。
クッキングシートで焦げ付き防止と、洗うのを簡単にする
メスティンに、お米や水を入れる前にクッキングシートをメスティンの中に折り込んで入れておくと、焦げ付き防止になったり、洗うとき簡単になります。
メスティンの炊飯が初めてで、焦げ付きや洗うのが大変になったら困ると、心配している方は、キャンプ前に自宅で、クッキングシートを折って作っておくと便利です。
できたら、予備を含めて数枚折っておきましょう。
こちらでは、メスティン折の詳しい寸法とPDFをダウンロードできるので、興味のある人は参考にしてください。
メスティンで炊飯する燃料は、固形燃料がおすすめ
炊飯は、固形燃料で調理するのといいです。
それは、薪や焚火で調理すると、メスティンに真っ黒な煤(すす)が付いて、洗うのが大変だし、火力が一定じゃないので、炊飯時間の調整が難しいからです。
固形燃料は安くて着火が簡単で、火力調整が不要です。そして、荷物も少なく済むので、おすすめです。
まとめ
ダイソーのメスティンと固形燃料の組み合わせは、小型でコンパクトなので、ソロキャンプに最適です。
そして、本家のトランギアと比べて、サイズが小さい以外は何も問題ありません。
価格が安いので、ダイソーのメスティンを2つ買って炊飯とおかずを同時に作ってもいいですし、炊飯のときに乗せた缶詰も、おかずの一品になり一石二鳥です。
ダイソーのメスティンを上手に使って、キャンプを楽しんでください。
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寸法と寸法を書いたPDFをダウンロードできるようになっているので、メスティン折を作りたい人はご覧ください。
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